よくある質問
Q1. 鼻血の止め方
応急処置は綿の球を鼻の中に入れ小鼻を親指と人差し指で圧迫することです。
これを10分続けても鼻血が止まらないようなら耳鼻科か救急病院へ行くべきです。
Q2. 子供のいびきについて
小児のいびきの原因はほとんどの場合、扁桃肥大です。
小児の扁桃は生理的肥大と言って、ある程度は大きいのですが、扁桃肥大にも個人差があって、大きな子ではノドをふさいでしまうくらいに肥大しています。
すると、それがいびきや睡眠時無呼吸の原因になります。また、扁桃があまりに大きいと食物を飲み込む時の邪魔になり、食事の飲み込みが悪いとか遅い等の症状も出てきます。
こういう症状があるようだと成長発 育にも影響しますので、扁桃を摘出する手術を受けたほうがよいと思います。
Q3. 大人のいびきについて
大人のいびきは、子供のいびきよりも複雑です。
大人の扁桃はたいてい萎縮して小さくなっているので、他の事が原因となります。 鼻が原因だったり、ノドが原因だったりしますが、圧倒的に多いのは肥満です。太っているとノドの周囲にも脂肪がついて、ノドが狭くなり空気が通る道が狭くなっていびきの原因となります。しかも睡眠時には舌根部といって、舌の付 け根の筋肉がゆるんで下に下がりノドをさらに狭くします。
そして、舌根部がゆるんでノドの後壁にくっつくと呼吸が止まって、無呼吸となります。いびきや無呼吸の手術もありますが、CPAPという装置で治療するのが、一番負担が少ないでしょう。
CPAPとは寝るときにマスクを着けて圧のかかった空 気を送り、狭くなったりふさがったりしている舌根部を押し広げて空気を送る機械です。熟睡が得られますし、苦しくもありません。現在だんだんに普及してい きます。
Q4. アレルギー検査は大変ですか?
今は、血液検査で調べられますので簡単です。
Q5. アレルギーの薬は、一生の飲まなければならないですか?
薬は一時的に症状を押さえるものでしかありません。
アレルギーを完全に治そうとしたら、方法は一つしかありません。
減感作療法という、体質を治す治療です。
まずアレルギーの原因となっている物質(花粉とか、ハウスダストとか、イヌ、ネコのフケとか)を調べて、そのエキス(これも製品化されています)を週に1回注射します。
少しずつ濃度を上げて、2年くらい続けると、体に抵抗力ができてアレルギーの原因が入ってきてもくしゃみ、鼻水、鼻閉等のアレルギー反応が起こらなくなり ます。唯、この方法は症状のある時もない時も休まず週に1回注射を打ちに通院しなければなりません。これが大変なことと、もうひとつ、アナフィラキシー ショックという重い副作用を起こすことがあるという欠点があって、あまり、普及しませんでした。
しかし、現在は注射ではなくて、アレルギーの原因となっている物質のエキスを口の中に含んで、口の中で吸収させるという方法が検討され、もう少しで実用化 されるでしょう。この方法は毎週通院する必要はなく、一ヶ月か二ヶ月に1回病院で口の中に入れる薬をもらい、指示通りに自分の家で順番に口の中に含んでい ればよいのです。 通院の負担が減りますし、もう一つ大きな利点は、アナフィラキシーショックという重い副作用もありません。 この方法は欧米ではすでに実用化されている国もあり、今後、日本でも実用化され普及してゆくことでしょう。
アレルギーでも一生薬を飲まなくてよい日が近々やってくることでしょう。
Q6. 耳掃除はした方が良いですか?
あまりしない方がよいでしょう。
神経質に耳掃除をしているとそれが癖になって、耳の中を痛め、耳の中があれて外耳炎を起こし耳の痛みや耳だれの原因になります。 耳掃除は自分でしても案外耳垢は取れないものです。気になったら、耳鼻科で取ってもらうのがいいでしょう。
Q7. 耳垢取りだけでも受診できますか?
もちろん、受診できます。
耳垢は案外取りにくいものです。放っておくと耳の中に詰まって鼓膜をふさいでしまい、難聴や耳鳴りの原因になることがあります。耳鼻科医でも取るのに苦労する耳垢もあります。
遠慮することなく受診しましょう。
Q8. 鼓膜が破れたら、ふさがりますか?
自然にふさがる場合と、そうでない場合があります。
外傷性鼓膜穿孔(がいしょうせいこまくせんこう)といって、間違って耳かきの棒を刺してできた鼓膜の穴や、耳にボールが当たってできた穴等、外力によってできた穴は自然に塞がります。
しかし、中耳炎で長くあいていた穴は、自然にはふさがりません。手術でふさぐことになります。
Q91. 補聴器をつけても、雑音ばかりでよく聞こえません。
補聴器はメガネと同じで、その人の耳に合ったものを使わなければなりません。
そして、メガネよりも耳に合わせるのが難しいのが事実です。しかし、うまく耳に適合した補聴器は便利なものです。
補聴器は高価なものです。まず買う時から慎重に選ぶ必要があります。補聴器は種類が多く形も様々ですし、性能も色々で、値段も安いものから高いものまで色々あります。 しかし、高い補聴器がよいとは限りません。一般的に小さい補聴器の方が高い傾向があります。まずは、補聴器専門の店へ行って、色々な補聴器を耳につけて聞いてみることです。
そして、よさそうだと思うものがあったら、2週間くらい貸し出してもらい、実際に日常生活の中でつけて試してみることが、大変大事です。(これを試聴といいます)
試聴させてくれない店では買わないことです。
そして2週間くらい試聴していいなと思うようだったら買うことです。それでもぴったり来ないことも多いです。 少しでも合わないと思ったら何回でもお店へ行って調整してもらうことも大事です。
ご自宅まで調整に来てくれる店もあります。
せっかく買った補聴器です。
もったいないですから、遠慮することなく何回も調整してもらいましょう。